迷ったときに導くもの。
9月になると今年もあと少しと、
ちょっと気は早いがいつも思う。
慌ただしいなか週末の土曜日には
大船観音寺の平和祈祷イベントで
ベリーダンスを奉納する。
鎌倉と都内を電車で移動すると
車窓からも見える、大きな観音様。
その真下のステージで平和への
祈りを込めて踊りを捧げる。
仕事も年齢もすべて違う仲間が
日常の合間を縫って集まり、
まるで部活を思い出すようで。
普段とは違い振り付けがあるのと
今回は奉納の意味合いもあり、
いわゆるベリーダンス的な
動きはあまりないけれど。
そのぶんゆっくり身体と繋がり
呼吸を感じて踊れるのが新鮮。
無意識にしている動きの癖や
得意と苦手にも気付けたりする。
ヨガのレッスンでもよく思うが、
最初と最後に同じ動きをしてみると
たった一時間でも劇的に身体が
変化しているのがわかる。
日常で取りこぼしてしまう、
微細な感覚を大事に味わえるのが
私にとってベリーダンスだと思う。
仕事柄、常に客観的でいることが
何よりも優先すべきことなのと、
もともと自己表現が苦手で
知らず知らず自分を抑えている。
ひとのことはよくわかる、
でも自分はいまいちわからない。
踊っているときだけは
そんな制約もすべて忘れて
ただ自由に身体と心を動かせる。
荘厳なお焚き上げ法要の直後、
私たちの出番は18時20分頃から。
失ったもの、悲しみや痛み、
消えないものもたくさんあるが
こうして生きている以上は、
あたたかな温もりの導く方へ。
もし迷ったら平和を選ぶ。
その積み重ねで生きていく。